キッチンをカフェだと思い込んだら、控えめに言って最高だった

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ひとりきりの時間が有り余っている

「何をしようか…」
もう何回目だろう。自問を繰り返す。

主婦が真っ昼間から、家事もせずにボーッとしながら「何をしたら良いのか」と言ってキッチンで悩んでいる。
贅沢だ。我ながら、本当に贅沢な悩みだと思う。

ただ、ひとつ断っておかなければならないことがあるとするならば、私はうつ病を抱えた精神障害者であり、その療養中であるということだ。

正直、お金をかけずにできる趣味は限られている。
うつ病を患って職を失ってからというもの、いろいろなことを試してきた。

イラスト、文通、ぬか床、掃除、手帳、文房具集め、その他もろもろ…

でも、違うのだ。
それらはエネルギーがあるときに、家事や仕事の合間にできる、ちょうど良い趣味たちであり、一日中取り組んで成果の上がるようなものではない。

例えば、ぬか床を一日中かき混ぜ始めたら、夫が「また調子を崩した!」と勘違いして、職場から飛んで帰ってきてしまう。

それでも私は、落書きが好きだったり、紙に文字を書くことが好きだったりと、机に座って何か作業することが好きなので、比較的 家の中で過ごすことは得意な方だと思っていた。

でも、だ。
どうしたって時間が有り余るのだ。

体調や体力の関係から、精神科のデイケアに通うのは週2回が限度。
毎日家の外で時間を潰すとなると、どうしてもお金を使って家計を圧迫してしまう。

お金をかけずにできて、家事をする体力や気力は残しつつ、惰眠を貪らないように のんびりと日中は起きておきたい。

「何をしようか…」
振り出しに戻るわけである。

キッチンをカフェだと思い込んだら、控えめに言って最高だった

あるとき、猛烈にカフェに行きたくなったのだが、近所にないためファミレスで手を打ったのがいけなかった。

少し うつ病の調子が良くない日だった。
ガヤガヤとした店内。
反響する話し声。
すぐに頭痛がし始める。

しかも、「ずっと席に着いておかなければならない」という当たり前のことが、とても窮屈に感じられ始めて、しばらく悩んだ結果、すぐに席を立ってしまった。

「ただいま」
ふらふらの足取りで自宅に戻る。
キッチンのテーブルにどかっと腰を下ろしたとき、至極ほっとしたのを覚えている。

そのときだ。
「ここをカフェだと思い込んでみよう」
突然思いついて、なんとなく実験してみることにした。

スーパーで買った、お湯を注ぐだけのインスタント・ミルクティ。
読みかけの本。
iPadから流すジャズ。

「…いいじゃん」

しばらくしたとき、急に頭がかゆいことに気づいた。
そういえば、一昨日から風呂に入っていない。

「!!!」

気づけば このカフェには、私専用の浴室が完備されていた。

「最高じゃないか…!」

すぐさまシャワーを浴びて、すっきりした頭で再び席に着いた。

私には、うつ病の他に発達障害もある。
ただでさえ注意が散漫なのに、精神疾患によって気力さえも低下している状態なのだ。

席を立って、くるくると踊ってみた。
とても気分が良い。

このカフェには、舞台も付いていたようだ。

母に電話をかけても店員が注意しにやってくることはないし、ミルクティのおかわりも自由だ。

「この上ないカフェを見つけてしまったかもしれない…」

私はブルブルと震えながら、ミルクティを飲み干したのであった。

余談:妹には「髪を伸ばす」と豪語していたにもかかわらず

髪を切ってきました。
ええ、それはもうバッサリと。

「せいかつ編集室」を運営なさる 大木春菜さんに憧れて よくサイトにお邪魔しているのですが(グッズも使ってる)、衝動で私もマッシュショートにしてきちゃいました。

ちなみに、せいかつ編集室とは、松山市在住の大木夫妻による株式会社。

せいかつ編集室が提案するのは、「媒体」のカタチにこだわらない編集。頭の中の編集だったり、まちの編集だったり、イベントの編集だったり、抽象的な“想い”を言語化し、届けたい人に届けるための技術です。

媒体は、ご自身だったり、SNSだったり、オウンドメディアだったり、その時々で効果的なものをご提案。私自身ももちろん“媒体”になります!

伝えたいことがある方、ぜひ気軽に“編集力”を頼りに訪ねていただきたいです。

せいかつ編集室とは
こうのみさと

内容の濃い記事や動画に、ついつい惹きつけられてしまうんだよなぁ

そんな、(きっと)ご多忙な大木さんご本人がなんと…!

こうのみさと

ピギャー!!!褒めてくれたーーー!!!

ご本人からコメントをいただけて、有頂天の今朝。

こうのみさと

いい朝だった…

「せいかつ編集室」さん、本当に すてきな発信をなさっているので、気になった方はぜひ大木さんのサイトも覗いてみてください。

私はYouTubeチャンネルをよく視聴しています。
編集者の手帳術、いろいろと参考にしているので こちらも よかったらぜひ。

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