メンタルハッカー ほっしーさんの「うつマッピング」には、療養のヒントが34個!【『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』ブックレビュー】

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ついにゲットしましたよ!

メンタルハッカーのほっしー(@HossyMentalHack)さんの著書『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』!

うつの情報を扱う発信者なら、いち早く読まなきゃだめな本だったんじゃないの?

おっしゃる通りです…!

ただ あえて言い訳させていただくとすれば、

  • 壊滅的に金欠だった
  • 心の準備ができていなかった

ために、存在を知ってから約半年経っての購入となりました。

本作の存在を知ったころは 毎日寝込んでいたので、「うつには〇〇すると良い!」系の情報は重荷になりそうで控えていました。

満を持して本書を読んでみると、大きく3つのことに気づかされます。

ポイントは、

  • 一般的に支持されている回復法も、自分にとって有効とは限らない。
  • 本書は行動のサンプリング集である。
  • もっとわがままでいい。

です。

0:本作の概要

本書は、こちらのツイートが原作です。

双極性障害を患い うつを経験なさった著者のほっしーさんが、 これまでの闘病中に試してきたことをマッピング。

  • 効果はどのくらいか
  • 難易度はどのくらいか

という2つの観点から、様々な要素を分析なさっています。

例えば 一般的にメンタルに効くと言われている筋トレは、「難しかった上に効果が低かった」そう。

面白いのは、人によってこのマップの内容が ガラリと変わるところ。

当ブログでよくご紹介する マンガ家の錦山まるさん(@nishikiyamamaru)は、同じ筋トレを 「お手軽で効果が高いもの」として挙げていらっしゃいます。

正反対!

 

本書は、ほっしーさんの分析結果を自分に置き換えることで

自分の場合は何が手軽で効果的なんだろう…

と振り返るきっかけになります。

ポイント1:一般的に良いとされているものだって、自分にとっては効果が薄いこともある!

これは先ほどの内容にも繋がるのですが、本書は「一般的に支持されている回復法も、自分にとって有効とは限らない」ということに気づかせてくれました。

Aさんにとっては有効だった方法が そのままBさん、Cさんにも適用可能かと言われると、そうとも言い切れないんです。

 

例えば、最近私は カウンセリングを受け始めました。

受けようか悩んでいたときに、ほっしーさんの「カウンセリングは 回復に効果が高かった!」という主旨の情報発信にも後押しされたんです。

しかし、先ほど登場した マンガ家のまるさんのマッピングを見ると「難しい上に効果が低い」ところに配置されています。

え?カウンセリングは効くんじゃないの?

このことからもわかるように、結局は 色々な方法を試しながら、自分にとって何が効果的なのかを探っていくしかない。

だから取り組んだ方法が全部合わなかったとしても、

私のうつは もう治らないのかもしれない…。

と、落ち込む必要なんてないんです。
タイミングが悪かっただけかもしれません。

このことがわかるだけでも、療養の励みになりました。

ポイント2:行動に迷ったときに、サンプルとして34個ものアイデアをくれる!

次に感じたのは、「本書は行動のサンプリング集である」ということ。

 

本作には、ほっしーさんの試してきた方法が34個マッピングされていますが、うつの渦中にいて 34種類もの行動に意識を巡らせるのって、かなり厳しい。

毎日を生きるのに精一杯よ。

 

例えば、苦しい日々の中で不意に、ちょっとだけ元気な日がやってきます。

このとき、どんな行動を取ればいいのかがわからくなって、猛烈に不安を感じることがあるんです。

何したらいいの…??

そんなときに本書が手元にあれば、

これなら できそうかも。

というアイデアが見つかりやすい。

本当にしんどいとき用の「寝る」や「深い呼吸」なども用意されているので、気軽に試すことができます。

 

不安解消と同時に、この「療養のためになることをやった!」という達成感が 実はとても大切。
うつによって落ちきってしまった自己肯定感を押し上げてくれます。

「回復のための行動なんだ」と思えれば、今の自分も認めてあげやすくなります。

ポイント3:もっとわがままでいいんだ!

最後は「もっとわがままでいい」ということです。

 

私自身 情報発信するようになったのにはいくつか理由がありますが、その1つに「だらける自分を認めたい」という思いがありました。

調子が悪いから寝込んでいるのに、だらだらしている自分が許せなくて つらくなっていました。

でも本書に目を向けてみると、「寝る」「YouTubeを見る」「愛犬」など、私が認められずに隠していた行動が「治療のために効果のあったこと」としてきちんと書かれていたのです。

愛猫のだらしない寝顔をニコニコしながら見つめたり、そのまま うとうとしてしまったり。

何気ない行動の1つ1つが回復に繋がっていて、身体は本能的に 私をゆっくりさせようとしていたようです。

なんとも幸せなひとときに思えますが、しんどいときは「私ばかりこんなに休んで申し訳ない…」と 全然気が休まらないんです。

ここでいうわがままとは、もっと心身の欲求に素直になっていいんだよ、ということ。

ほっしーさんが書籍にしてくださったことで 「公式感」が出て、そうした行動を認めてあげやすくなりました。

私もマッピングしてみた!

本書の巻頭には、購入者自身が「うつマッピング」できるように 特製シートが付いてきます。

おお!楽しそう!

さっそく原紙をコピーして書き込んでみることに!

Twitterのスペル間違っててすみません。。。

私の場合は、今のところ こんな感じ。

何より、きちんと眠れる・起きられることが回復につながっていると感じます。

だから、睡眠導入剤もランクイン。

毎日 こうしてブログを書いていることも、良い方向に向かっているような。

私の場合 まだ療養の途中なので、完全に元気になった時点で気づく方法もあるかもしれません。

まとめ:本書を、調子を崩したときの指針に。

本書を読んで感じたのは、

  • 一般的に支持されている回復法も、自分にとって有効とは限らない。
  • 本書は行動のサンプリング集である。
  • もっとわがままでいい。

の3点でした。

不思議なもので、Twitterやブログで拝見していた情報も、書籍を通すと より説得力が増すんですよね。

今 調子の良い方も、元気なうちに購入しておいて 調子を崩したときの指針にするといいかも。
迷いや不安が軽減しそうです。

調子の良い日に色々試してみようっと。

 

  

  

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