【うつ】眠れなくて「ありがとう」?厄介な不眠を利用してみた

スポンサーリンク

過眠不眠
私のうつの主症状である。
どちらにも共通していることは
時間がもったいなく感じる」こと。

「昨日今日が終わってしまった…」
「きついのに眠れないよう…」

身体の しんどさも さることながら、
睡眠障害
精神衛生にも よろしくない
そう感じていた。

今日は、
最近続いていた不眠
捉え直すきっかけとなった話。

※私の住んでいる
シェアハウスのIKI(いき)については
  過去の記事をご覧ください。

空が白むまで眠れない 煩わしさ

IKIの就寝時間は、
子どもたちのおネムに合わせて
だいたい 21時ころ。

だけど 夜に目の冴える私は
その後も ひとりで
読書をしたり
ノートをまとめたりしつつ
リビングや寝室で
眠気が来るのを待つ

調子の あまりよくない日は
布団に入ってからも
気が立っているようで、
どうしても
明け方まで眠れない

いよいよ空が白んできて
「いいや。もう、起きちゃえ」
と思い始めるころに
がくっ、と眠りに落ちてしまい、
昼ごろまで 寝続けることも。

頭は冴えているのに
「寝る時間だから」と横になり、
結局 眠れずに
うだうだする時間が
とても煩わしい

片付けは明日や!

とある週末の夜、
珍しく IKIの大人たちが
全員集合
各々 関心のある事柄について
議論を交わした。

この国のエネルギー問題、
超高齢化社会における集落の存続、
「九州」のポテンシャルについて…。

社会背景の複雑さに比例して
議論は入り組んだものとなり、
それに合わせるように
飲食も進む
その周りを
子どもたちが走り回る

深夜1時ころ
お開きとなったが、
テーブルには
おもちゃ
食器
食べこぼし

床には
移動させた家具
着替えで脱いだ服
みかんの皮やら
レゴブロックやらが散らばる。

「片付けは明日や!」
「おやすみ〜」
そう確認し合って
みんな
寝室へと上がって行った

さて、
私の夜は
ここからが長い。

どうしたものか。

日中
気分が落ち込んで
寝込んでいたこともあり、
全然 眠くなってくれない

スマホで
動画を1、2本観たあと、
何の気なしに
テーブルの片付けを始めた。
使用済みの食器
一旦 全て
流しへ持って行き、
空き缶を ゆすいで捨てる。

テーブルの天板を拭き上げて
「よし、今日はここまで!」
と思ったのだが、
いざ 流しに運んでみると
食器
思った以上に多かった
流しが埋まっている。

「誰だって、
  朝 起きてすぐから
この量の洗い物は
したくない
よなぁ…」

それに、
悲しいかな
私の身体は 未だに
まったく 眠くなってくれない

「よし、これだけ 洗っちゃおう」
とりあえず 食器を洗い始めた。

食器洗いだけ、には ならなかった

気づけば 食器を洗って
フレンチトーストオムレツを焼き、
味噌汁を作り、
紅茶を淹れ、
家具の位置を整え、
おもちゃを片付け、
牛乳パックで
新たな おもちゃをこしらえ、
料理をテーブルに用意していた。

この間
何も考えていなかった
ただ、
眠くなるまで黙々と
目の前の作業を続けた

空が明るくなり始めたころに
ようやく眠くなってきて、
セッティングが終わると同時に
寝室へ上がった。

ストレス解消法としての 「片付け」と「料理」

過去に
気持ちの落ち込みが続いたときは、
ものづくり系の趣味をして
回復を待つことが多かった。

イラスト革細工など
ひたすら黙々と作業にあたると、
余計なことを考えずに済む

うつになるたび
何かしらの技術が上がるのは皮肉だが、
それらは いずれも
「自分のため」の作業であり、
日常を忘れるための
生活とは切り離されたものだった。

今回は 図らずも
片付け料理
その代わりの役目をしてくれた。
おそらく、 これが
自分のための家事であったなら
そもそも 取り組まなかったと思う。

最初から
「みんなの朝食を用意しよう!」
と 計画したわけではない。
ひとつやり始めたら
どんどんやりたくなってきて
気づけば
一連の作業に集中できていた、
という感じ。

しかも 昼前に起きてきたら
「片付けありがとう!」
「朝ごはん美味しかったよ!」
「ごめん、ほとんど食べちゃった〜」

嬉しい言葉ばかりかけていただく。

はりきって作った 別日の夕食

あれ。
こんなに喜ばれるなんて
不眠の夜も
案外 悪くないんじゃないか…?

朝 体調が優れないことを
後ろめたく思う代わりに、
目が冴えて
意欲が増してくる
ことを
一旦 受け入れてみる

眠れない日は
「眠れないことを利用してやる」
くらいの気概でいるのも
いいのかもしれない。

子どもたちが寝静まったあとなら
片付けも すぐに終わるし、

私が眠れない時間
ごはんを作っておけば、
親たちは
朝から ゆとりを持って
子どもとの食事を楽しむ
ことができる。

 ごはんを喜んでもらえる しあわせ

そして 私も
作業中は
余計なことを考えずに済む

めっちゃ いいじゃん。

そんなことを思った
週末の午前11時。

スポンサーリンク