【うつ】できること、できなくなること
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国語の教員になるために
進学した大学で、
私は 日本文学を専攻していた。
卒業論文には
曲亭馬琴の
『南総里見八犬伝』を選択。
入学当初の私は
落ちこぼれだったので、
少しでも
みんなに追いつきたくて
暇さえあれば
本を読んでいた。
菊池寛「恩讐の彼方に」を
初めて読んだときは
故郷・大分が舞台だったことや
登場人物の描写の素晴らしさに
心が震えたのを覚えている。
最初は義務感から
読書をしていたが、
いつの間にか 書籍が
なくてはならない存在になり
本の入った鞄は いつも重たかった。
そんな 読書好きが
うつによって
文字を読めなくなった。
今日は、
うつになってもできること、
できなくなること について。
※私の住んでいる
シェアハウスのIKI(いき)については
過去の記事をご覧ください。
うつで できなくなること、うつでも できること
うつのどん底を脱して
寝たきりの日が減ってくると、
できることと できないこととが
はっきりしてくる。
思いつく限り 挙げてみる。
文字を眺めるだけで疲れる
本を読みたいのに、
文字が読めない。
入ってこない。
文字が意味を持たない
記号になってしまって、
眺めているだけで疲れる。
でも、スマホなどの
液晶画面の文字は 比較的
楽に読める。
未読・既読無視の常習犯
LINEを返そうとすると
心臓がバクバクし始めて
スマホを触れなくなるのに、
来たメッセージなら
読める日もある。
よって
未読・既読無視の常習犯になる。
(前述の「文字が読めない」問題とも
絡み合って、単純に
文字を読むのが辛い日も多い)
でも、人恋しくて 寂しくて
たまらなくなる日もある。
パソコンに向かうだけで疲れる
ブログの記事は
比較的元気なときに
スマホのメモを使って
まとめて書くことが多い。
パソコンに向かうだけで
かなり疲れるので、
昨日 午前中に 記事を書いたら、
昼寝のつもりが
5時間も眠ってしまった。
文字は書けるが 絵を描くのがつらい
「うつのときの絵は
クリエイティブなものが描けそう!」
などと 頭では思うのだが、
紙に向かう気力が 戻って来ない。
一方で
布団の中でも
メモできるからか、
文字を書くことは
比較的 楽にできる。
入浴や掃除、化粧をする気力がない
身の回りを整える気力がない。
(掃除に関しては
健康なときから
既に やっていない)
症状は矛盾しているし 毎日変わる
私の場合、
うつになると
こうした
矛盾する症状が出るので
ひとに説明するのが難しい。
日によっても変わるので、
自分でも
把握できていないことも多い。
だから IKIの皆さんにも
ちゃんとは説明していない。
おまけ:愛情いっぱい 4歳児モーニングコール
動けない日がある。
目は覚めているのに
布団から 身体を起こせない。
ある日 天井を見つめたまま
じっとしていたら
廊下で足音がしている。
足音は
だんだん 遠くから
私の部屋に近づいてきて
/バーン!\ と
勢い良く ドアが開いた。
「なんじまで ねてるですか!!」
「ごめん、たっちゃん
今日は起きられんのよ…」
「なんでですかーー!!!」
ちいさな取り締まり役は
部屋、そして
そのまま 私の布団に
ズカズカと入って来る。
そして 私が
起き上がれるようになるまで
ぎゅーっとしながら
一緒にお布団で
待っていてくれた。
一人暮らしだったら
1日中 寝たきりで
過ごすであろう
うつの重たい日も、
ゆっきー や たっちゃんが
起こしに来てくれると
しばらくしてから
「リビングに
降りてみようかな…」
という気になれるから不思議だ。
いつも ありがとう。