音楽を聴かない私が感じた「ミュージシャンと暮らすこと」の豊かさ
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音楽は
あまり聴かずに生きてきました。
聴くとしても 移動中に
同じアーティストの楽曲を
繰り返し聴くのみ。
私の場合は
ADHDの特性も関係していて
そもそも
大きな音は苦手だし
音楽を聴きながら
別の作業をすることができません。
よって ボリュームを下げて
音楽「だけ」を聴く時間を
つくる必要があるのですが、
好きなことは他にもあるので
なかなか そこまでしない。
そんな私が
おんがく食堂 歩の店主で
ミュージシャンの ゆうさん
と 生活し始めて感じた
ミュージシャンと
暮らすことの豊かさについて。
※私の住んでいる
シェアハウスのIKI(いき)については
過去の記事をご覧ください。
朝起きるとギターの音が…贅沢な朝食
朝起きてトイレに向かうと
下の階から
ギターを掻き鳴らす音が聴こえます。
ゆうさんだ。
リビングに入ると
「おはよ〜」と言いつつ
ダイニングテーブルで
ギターの練習中。
朝ごはんをいただこうと
炊飯器を開けて
白ごはんをついだら、
あやさん お手製の
ぬか漬けとともに
ゆうさんの向かいに座ります。
すると ちょうど曲が終わり
「次の曲はね…」
と ゆうさんのMCが入る。
え、もしかして
次の曲を 私のために
歌ってくれようとしてます?
白ごはんにお漬物を片手に
思わず イスごと
ゆうさんの方へ向き直りました。
練習、とは言え
貸切状態のリビングで
生歌演奏を独り占めしつつ
朝ごはんをいただく。
何なんだ、この状況。
控えめに言って、最高です。
ファミリーみんなで ゆうさんの応援へ
今日は 竹田市内の飲食店
Gypsy’smileにて
「HOZU&小久保淳平
〜投げ銭ライブツアーin長湯〜」
が開催され、
その Opening actとして
ゆうさんが 5曲を披露しました。
リビングで聴き慣れた曲、
つまらない冗談で聴き慣れた声。
でもライブで聴くと
何もかもが違いました。
ステージに立つと
ゆうさんは 別人になります。
とにかく楽しそうなんです。
そんな様子を
お客さんに混じった
IKIファミリーが ノリノリで応援。
聴き慣れた曲は
ついつい 口ずさんでしまいます。
みんなから
「良いね!」「サイコー!」と
口々に声をかけてもらえる
かっこいい父親の姿を見られるなんて
たっちゃんも いたるっちも
贅沢やな〜。
「音楽と子ども」は この上なく しあわせな組み合わせだ
うつを再発してから
久しぶりの人混みと
大音量だったこともあり、
早く疲れが出てしまいました。
そこで 私は
席を後方へ移動し、
HOZU&小久保淳平さんの
演奏を聴くことに。
これがまた、良くて。
心地良いんです。
でも 演奏で
耳が満たされていく感覚とは裏腹に
いよいよ 身体が
しんどくなってきます。
そんなとき ちょうどよく
「だっこ〜」と 膝に乗ってきた
たっちゃんを抱き上げて
膝の上でぎゅーっとしながら
目を閉じて 演奏を聴いていたら
「ああ、この上なく
しあわせだなぁ」
と感じて 目頭が熱くなりました。
音楽を聴いて泣くなんて、
これまで
ほとんど無かった体験です。
素敵な演奏に
耳が、しあわせ。
たっちゃんの匂いで
鼻が、しあわせ。
たっちゃんの体温が
温かくて、しあわせ。
なんだかもう、
五感のすべてが
しあわせだったんです。
たっちゃんと、今日のライブ。
どちらも
ゆうさんたちとの暮らしが
あってこそのもの。
これまでは あまり
音楽には縁が無かったけれど、
たっちゃんのお陰もあって
こんなにも しあわせで
豊かな感覚があるのかと
驚かされました。
この後
大きな音が続いたことで
疲れがピークに達したところを
出番を終えた ゆうさんが
助けてくださいました。
結局 私は
しあわせな気持ちを抱えたまま
一足先に車で待機することに。
頭がぐるぐるするなか
自分の不甲斐なさを
申し訳なく思いつつも、
心から
今日このライブに来れて良かったと
感じたのでした。