「なんで うつなのに遊べるの?」症状が多様化し、診断も複雑化。もしかしたら、新型うつ病なのかもしれない

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こんにちは!
似顔絵うつブロガー
みさと@kono3310)です。

当ブログを始めてから、
いろんなお声をいただきます。

一時は 自分のうつ症状と
ステレオタイプの
うつ病イメージとの差を感じて

うつ病なら、
もっとうつ病らしくした方が
いいのかな…

 
私のは
甘えじゃないのかな…。

と、悩んだこともありました。

そんな中、
たまたま観ていた動画
読んでいた書籍の中に
それぞれ
自分に当てはまる
症状
を見つけました。

それは
一般的に新型のうつとされる
ディスチミア親和型うつ病と、
逃避型抑うつの症状でした。

新型の「ディスチミア親和型うつ病」かもしれない

こちらの動画では
メンタルハッカーほっしーさん
@HossyMentalHack)が、
斎藤環さんの
『世界一やさしい精神科の本』
レビューしながら、
新型と言われる
ディスチミア親和型うつ病
について
解説していらっしゃいます。

その内容があまりに当てはまったので、
早速 書籍を購入して
拝読してみました。

本書では
ディスチミア親和型うつ病の特徴として

  1. 病気になる年齢が20代、30代と若い。
  2. 従来のうつ病は、秩序を好み、組織のなかで与えられた役割をきちんと果たすことに喜びを感じる人が多いのに対し、非定型うつ病の場合は、そういうところがない。むしろ、組織より自分が大事。

ということを挙げています。

ニュータイプの人は、
自分から「うつ病ですから」といって、
さっさと休んじゃう

働くのは
もとからあんまり好きじゃない
ので、
仕事になかなか戻りたがらない

でもって、
リフレッシュが必要だからって、
休職中に温泉行ったり海外旅行したり

斎藤環,山登敬之. 世界一やさしい精神科の本 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1604-1606). Kindle 版.

おお…。
胸が痛い…

温泉も
近距離の旅行も、
この休職中に行って来ました

ただ、仕事から逃げようとして
自分本位で
楽しむために行ったというよりは、

休んでいることが
いてもたってもいられなくて
「早く回復しなきゃ!!」
「何か行動しないと!!」と
強迫観念に襲われて
動きまくって また寝込んだ

というような感じでした。

当ブログも、
そんな渦中の焦りによって
始めました。

グサグサと
言葉の矢が刺さるなか、
読み進めると
以下の言葉に救われます

じゃあ、
病気は軽いのかっていうと、
そうとも言い切れない

たしかに、
うつの症状は軽いから、
場合によっては
海外旅行もできちゃうんだけど、
病気自体は治りにくいんだ。
【中略】
やっぱりうつはうつなんだ

本人だって
苦しいときは苦しいし、
けっして
のんきにしてるわけじゃない

のんきにやれる人は、
はじめから
うつ病にはならない
しね。

斎藤環,山登敬之. 世界一やさしい精神科の本 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1606-1613). Kindle 版.

心に染みる…。

そうですよね。
うつのつらさを
誰かと比べて
はかることなんてできないし
はかる必要もない

少し心が軽くなりました

ちなみに本書は、
発達障害対人恐怖症
摂食障害など
近年注目されるようになった
精神疾患についても
やさしく解説されています。
 
精神疾患の入門書として
取り入れやすい1冊
です。

「逃避型抑うつ」かもしれない

また、先日
『先生、私はうつ病なんですか?』
を読んでいたときには、
逃避型抑うつ
という言葉に出会いました。

前述した
ディスチミア親和型うつ病とは
似て非なる存在だそうです。

逃避型抑うつ患者には、

  1. プライドが高い。
  2. 依存的で傷つきやすい。
  3. ちょっとしたことで会社を休む。
  4. 欠勤が続きやすく、規範になじまず、会社生活に適応しにくい。

という傾向があります。

全体的に
当てはまっています。

本書では
さらに詳しく9つの特徴が
挙げられていました。

連休後月曜日欠勤しがち。

抑うつ気分希死念慮は目立たず、
 おっくう、だるさなどの抑制
 倦怠感疲れやすさが前景に出て、
 寝込みがちとなる。

趣味の活動は比較的活発で、
 欠勤中の活動が
 批判の的になりやすい

出社恐怖の症状が出やすく
 会社に近づくと不安が強くなり、
 家に引き返したり、
 喫茶店などで一日過ごしたり、
 極端な場合は遁走(蒸発)がみられる。

評価に過敏であり、
 認めてくれる上司のもとでは
 軽躁を思わせるほど張り切り、
 よい成果をあげることもある
が、
 逆の場合は極端に落胆し、
 欠勤となりやすい。
 反省、自責の念にとぼしいが、
 さりとて上司や会社を
 表立って攻撃することはしない。

⑥転職に走ることはなく、
 休職期間満了まで
 とどまる
傾向がある。

病識にとぼしく、
 自ら受診することはまれ
で、
 上司、妻、親などの
 強いすすめで受診する。
 ただし、いったん入院すると
 模範患者
となる。

⑧典型的には
 30歳前後の高学歴の男性が多く
 女性にもてる傾向があり、
 既婚者がほとんどである。

抗うつ薬の効果
 初期には ある程度みられるが、
 限界があり
 自己愛性やプライドの高さを扱う
 精神療法
集団認知行動療法
 必要となる。

先生、私はうつ病なんですか? 医師と患者の対話 /日本評論社/広瀬徹也 P187〜188

⑨は正直わかりませんが、
⑥と⑧以外は
ある程度
当てはまる部分はあるかな

と感じます。

寝込むほどに悪くなければ
外出はできてしまうし、
ある程度 回復してくれば
楽しい活動だってできる。

でも
健康だったときのように
苦手なことにも
集中力を発揮することは
できないし、
ひどく疲れやすくて
ほんのわずかな時間
人と会うだけで
ぐったりしてしまう。

毎日 決まった時間に
出社し続けることは、
現状 厳しいです。

でもこれって、
素人が
うつとして認識することは
とても困難
な気がします。

私の場合も
睡眠に障害が出なければ
気づかないまま
でしたし、
周囲だけでなく自分自身も
単なる
怠け癖だと思ってしまう
可能性の方が高い
ように思います。

ちなみに本書は、
精神科医で主治医の
広瀬さんに対し
うつ病患者の新尾さんが
病について
インタビューなさる、
対談形式の本です。
 
患者だからこそできる
的確な質問と、
専門家からの適切な解説との
バランスが良く、共感しながら
うつについて知ることができます。

まとめ

今回は、
ここ最近の読書で出会った
ディスチミア親和型うつ病
逃避型抑うつについて
ご紹介しました。

正直、まだまだ
わからないことの方が多くて
悔しいです。

ただ、これまで自分の
だらしなさだと思っていた部分が、
うつの症状によるものかもしれない、
ということがわかって
少し ほっとしました

これからも
無理のない範囲で知識を深めて
回復に繋げていこうと思います。

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