子ども部屋おじさん、上等。一人暮らしがえらいと思うなら、実家で1年間「円満に」暮らしてみろ。

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実家で円満に暮らせているひと、それだけでえらいです。
並々ならぬ努力が垣間見えます。

実家暮らしは甘え。

実家に住むのは恥ずかしい。

子ども部屋おじさんww

などと実家に暮らすひとを揶揄して、一人暮らしの方が さも えらいことかのように語っているひと。
ちょっと待て。

試しに実家で「円満に」1年間、暮らしてみろや。

実家暮らしの大変さは、一人暮らしのそれとは 種類が違う。

一人暮らしを「えらいこと」と錯覚してしまうのは、主に

  • 経済的に負荷が大きい=経済的自立が必要
  • 家事などの身の回りのことを自分でせねばいけない

という背景があるからだと推測します。

みさと

私も、一人暮らしをしていたころは「自分、頑張ってるなー!」と思っていて、実家暮らしの友人と比較しては 心のどこかで優越感に浸っていたところがありました。

しかし、大人になってからの実家暮らしは、とにかく大変。
長期休みで実家に帰省するのとは、わけが違うんです。

世代の違う、家族の価値観を受け入れなくてはいけない

実家では、世代の違う家族の価値観を受け入れなくてはいけません。

実家に帰ってまずびっくりさせられたのは、テレビの視聴時間の長さです。
私は学生時代にテレビを処分し、約5年間、テレビのない生活を送っていました。

みさと

いつも変わり映えしないワイドショーに、ほとほと嫌気がさしていました。

しかし、実家にはネット環境がないばかりか当時 両親はガラケー。
新聞も購読しなくなっていたので、情報源が ほぼテレビのみだったんです。

テレビが嫌で嫌で処分までした人間からすれば、毎日 ほぼつきっぱなしのテレビはストレス以外の何物でもありません。

しかも当時はひとり部屋がなかったので、母がテレビを観に、私の部屋へやってくる環境。

みさと

発狂しそうでした。

しかし、考えの違い、価値観の違いには、折り合いをつけていくしかありません。

自分の時間が減る

自分だけにかけられる時間が減り、家族の予定に合わせなくてはいけなくなります。

前日遅くまで仕事をしたからと、休日は朝ゆっくり過ごしていると、

何時まで寝てるんだ!掃除を手伝いなさい!

の声。

たとえ自分には予定があっても、家にいると家族に「暇だ」と勘違いされて何かと声がかかってしまいます。

結果的に、ひとりになりたいときは外に出るしかありません。

むしろ家事をしないと白い目で見られる

実家暮らしなら家事の負担が減る。
これは一理あるかもしれません。

ただし、一人暮らしのときのように自分のペースで家事をすることは難しく、任せっきりにしてしまうと白い目で見られます。
かえって、「やる、やらない」のバランスが難しいのです。

つい先日は私が洗濯物を干さなかったという理由で妹と大喧嘩。
一人暮らしのときは自分の好きなタイミングで洗濯機を回せていましたが、家族が6人もいると いつも時間に追われているような、変な焦燥感があります。

みさと

一人暮らしなら、絶対に起こり得なかった衝突ですよね。
家事のほかにも、「いい塩梅」を求められることが多く、一人暮らしに慣れていると すごくやりにくさを感じます。

実家で「円満に」暮らすためには、相当の努力が必要になる

実家暮らしには、漠然と「楽だ」という印象があるかもしれませんが、それはあくまで、親がなんでもしてくれた 子どものときに限った話。
大人になってからの実家暮らしは、それぞれの考え方やルールを尊重し合い、折り合いをつけなければ到底 やっていくことができません。

そのストレスたるやすごいものがあり、慣れるまでは本当にしんどいものがあります。
ここを理解せずに「実家暮らしは甘えだ」というのはおかしな話です。

むしろ実家暮らしは、高度なコミュニケーション能力を必要とする暮らし方なのです。

みさと

一人暮らしがえらいんなら、実家暮らしだってえらいです!

シェアハウス生活を経て、衝突しがちだった家族との関係に変化が

一人暮らしがえらいなら、実家暮らしだって、えらい。
こう思えるまで、結構長くかかりました。

6年間 関東で一人暮らしをし、大分の実家へ3年前に帰郷。
1年ほど実家で暮らすも耐えきれなくなり、一人暮らしを再開させます。

みさと

私も家族も、我慢の限界でした。

しかし、アパート暮らし5ヶ月ほどで精神疾患を再発させてしまいます。

とにかく実家に帰りたくなかったので知り合いのシェアハウスに転がり込んで3ヶ月間生活。
結局 精神疾患が落ち着かずどうしようもなくなって、実家へ帰って来ました。
現在は、継続して1年3ヶ月ほど、実家で暮らしています。

前回1年ちょっと実家で暮らしたときは、

みさと

すぐにこんな実家、出て行ってやる!

と思って生活していたので、家族と円満に暮らそうだとか、関係を築いていこうだとかは 全く考えていませんでした。

仕事ができて、実家では眠れればそれでいい。くらいの感じ。

結果、家族との衝突が絶えませんでした。
帰って来てもずっとイライラ。
ひとり部屋がなく居場所がないので、夜遅くまで出歩く毎日。
20代後半にも関わらず門限を言いつけられ、父とは何度も喧嘩になりました。

みさと

精神的にも かなり荒んでいた時期です。

しかし、3ヶ月間のシェアハウス生活を経て、私の考え方に転機が訪れます。

家族とは言え、大人が6人も一緒に暮らせば、そこはシェアハウスだと。
私にプライベートな時間が必要なように、家のことを分担する余裕も必要だったんだと気付きました。

今では 妹たちがきっかけとなってくれて、夕食を日替わりの当番制で作っています。
メニューを考えるのに慣れないので大変ですが、最近では 少しずつやりがいを感じられるようになってきました。

実家暮らしは、いろんな環境の相互作用で成り立っている

実家で暮らすためには、家族間における努力のほかにも、さまざまな問題をクリアせねばなりません。

心の底から「実家で暮らしたい」と願っても、何かしらの理由でそれが実現できない方もたくさんいらっしゃることでしょう。
だから、「人類みんな実家暮らしをするべきだ!」とは、一切、思いません。

だからこそ、声を大にして言いたい。
一人暮らしだけが、えらいんじゃない。
実家暮らしだって、えらい。

まとめ:家族と「円満に」暮らせているのは、努力の賜物。

実家で円満に暮らせているひと、それだけでえらいです。
並々ならぬ努力が垣間見えます。

人生経験として、一度実家を出ること自体には賛成です。
同じくらい、シェアハウスで暮らしてみることにも賛成です。

一人暮らしだから えらいとか、実家暮らしだから劣っているとか、それぞれの大変さを鑑みもしないでギャーギャー言うの、もうやめにしませんか。

生きてるだけで、生活を営んでいる時点で、みんなえらいのです。

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